日本皮膚科学会雑誌
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実験的spontaneous flareup における組織内DNCB分布について
清水 正之園部 勝也河村 幸郎
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1975 年 85 巻 2 号 p. 59-

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抄録
モルモット腹部皮膚に2%放射性 DNCB 0.05ml を滴下し,3日後,5日後,7日後に皮膚生倹し,組織学的に感作部位の Spontaneous flareup 現象と DNCB の分布状態の関連を検討した.5日後,表皮細胞間浮腫,上行性細胞浸潤,真皮内に単核球,組織球よりなる細胞浸潤をみとめ, DNCB は角層,毛嚢内毛表面,毛嚢上皮細胞内に,さらに海綿状態の部分に存在することを確めえた.7日後, DNCB は肥厚した角層に多く,毛嚢では毛表面,外毛根鞘を中心として毛嚢上皮細胞内に存在し,また真皮内にも散在性に DNCB をみとめた.以上の所見は毛嚢を中心とする表皮系に存在する DNCB が Hapten として Spontaneous flareup に関係することを示唆している.
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© 1975 日本皮膚科学会
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