抄録
スポロトリコーシスは最近急激に増加しつっある.治療面ではヨードカリを筆頭とする化学療法,温熱による理学療法,スポロトリキンによる免疫療法があるが,現在は専ら前2者が用いられている.本症の増加につれて免疫療法も充分検討しておく必要がある.著者は著者らの従来のスポロトリキン(菌体ないし菌体成分)の成績に加え Sporothrix schenckii の培養濾液を用い本症の治療を行なった結果を一括報告する.成績:本症40例中31例が全治し再発はない,ことに10歳以下の小児13例は全例が治癒し,副作用の皆無とともに本療法の利用価値の高いことを認めた.型の上では年齢に関係なく明らかなリンパ型には例外なく有効であった.