抄録
症例69歳女.急性肝炎で内科入院中ビタミンK2投与(点滴)6週間後に全身に惨出性紅斑出現.ビタミン K2 の経静脈投与による誘発試験陽性.39°Cの熱発を伴なう.K2 の薬疹が,K2 そのものか溶解剤 HCO-60 によるものかを確認するために皮内テストを施行した所 HCO-60 だけ陽性.ビタミン K2 の薬疹は溶解剤 HCO-60 によるものと判定.溶解剤 HCO-60 による薬疹は本邦第2例日.今後は脂溶性の注射剤の場合はその溶解剤によるアレルギーも念頭におく必要があり,更に錠剤に使われる賦形剤などによる副作用についても注意を喚起したい.