抄録
皮膚悪性リンパ腫37例(うち菌状息肉症17例)の末梢血およびリンパ節,皮膚腫瘤からの遊出細胞を用いてマーカー検索を行った.マーカーとしては E ロゼット,IgG-EA ロゼット, double ロゼット(T7細胞), S-Ig(表面免疫グロブリン)を用いた. 菌状息肉症の腫瘍細胞は全例Eロゼット形成能を有し,T 細胞タイプと思われ,その他の皮膚悪性リンパ腫では2例のみ S-Ig 陽性を示し,B 細胞タイプ,18例が T 細胞タイプを示した. Tγ 細胞由来と思われる腫瘍はなかった.腫瘍細胞の経時的検索において,マーカーは抗癌剤の使用にもかかわらず不変であった.