日本皮膚科学会雑誌
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卵白リゾチーム抗原特異的遅延型過敏反応のエフェクターハイブリドーマの性質について
石井 則久青木 一郎相原 雄幸奥田 研爾
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1984 年 94 巻 13 号 p. 1531-

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抄録

卵白リゾチーム(HEL)特異的遅延型過敏反応性T細胞のエフェクターハイブリドーマ(TDTHハイブリドーマ)はAKRマウス由来のBW5147胸腺腫細胞と,感作C3H/Heマウスより得たT細胞とを融合することにより得られた.TDTHハイブリドーマの膜表面の抗原性はLyt-1+2-,Thy-1.2であった.TDTHハイブリドーマと抗原を足蹠に注射し,24時間後の足蹠腫脹反応を調べると,H-2抗原のI-A亜領域がC3H/Heマウスと同じI-Akである場合に腫脹反応が陽性になった.この腫脹反応は抗I-Ak血清処理で低下したが,抗K,抗I-E血清処理では変化せず,TDTHハイブリドーマは遺伝的にI-Ak拘束性であることがわかった.またヘルパーT細胞の関与するT細胞増殖反応に対して,TDTHハイブリドーマは何ら増殖活性を示さず,このハイブリドーマはヘルパーT細胞とは異なることがわかった.

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© 1984 日本皮膚科学会
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