抄録
副腎皮質ホルモン剤単独治療か奏功した,2ヵ月男児に発症したKasabach-Merritt症候群の1例を報告した.副腎皮質ホルモンは当初Dexamethasone1日1mg経口投与とTriamcinolone acetate1日2mgの病変部内注射療法を実施,軽快に伴ない経口投与量を漸減,病変部内注射を隔日とし,治療約4ヵ月後に副腎皮質ホルモン剤の経口投与を,さらにその2週後に病変部内注射を中止し得た.併せて本症治療に関する内外の文献的考察を行ない,現時点における本症治療の大要を述べるとともに,今後副腎皮質ホルモン剤を主体とする本症治療の有用性並びに可能性について強調した.