抄録
菌状息肉症(MF)6例,Sezary症候群(SS)2例の長期観察例でリンパ球のNuclear contour index(NCI)を検索した.MFについては,扁平浸潤期,腫瘍期における皮疹部のNCIを,SSについては,同一時期の末梢血と皮疹部のそれを検討した.さらに成人T細胞白血病(ATL)2例,リンパ腫様丘疹症(LP)1例,光線性類細網症(AR)1例およびMFが疑われる1例についても検索した.結果はMFでは,NCI値は対照に比し有意に高値に示し,病勢の進行と相関してさらに高値になった.SSでは,抹消血,皮疹部のいずれにおいてもNCI値は有意に高値を示した.抹消血NCIは皮疹部に比し有意に高値であり,またATLよりも有意に高値であった.LP,AR,MF疑い例ではMF類似の所見を得た.