日本皮膚科学会雑誌
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Bourneville―Pringle母斑症患者における頭部CT検査の成績
高田 実倉田 幸夫広根 孝衞
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1987 年 97 巻 1 号 p. 31-

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抄録

てんかん発作および精神発達遅滞を有する,および有しないBourneville-Pringle母斑症合計17例(女8例,男9例;0~38歳)に頭部CT検査を行い,10例(59%)に頭蓋内石灰化像が検出された.頭蓋内石灰化像がみられた最年少例は生後2ヵ月の男児であり,CT検査が結節性硬化症の早期診断に有用であることが確認された.また,石灰化陽性例における眼病変,精神神経症状,脳波異常の発現頻度(それぞれ67%,80%,50%)は同陰性例におけるそれらの発現頻度(それぞれ0%,0%,40%)より高かった.

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© 1987 日本皮膚科学会
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