日本皮膚科学会雑誌
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顔面に生じた巨大な皮下腫瘍(malignant eccrine spiradenoma):組織化学的,電顕的検索
松田 三千雄古口 健一高見 佳宏阿久津 裕神保 孝一
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1987 年 97 巻 2 号 p. 117-

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抄録
顔面に発生した巨大なmalignant eccrine spiradenomaの1例を報告する.実験例は,(1)肉眼的に顔面が充実性の部分と壊死性の部分より成り,周囲を被膜に被われていた.(2)光顕的には,大小種々の腫瘍胞巣から成っており,多くは索状,小葉状を呈し,種々の分化を示し,一部腺腔様構造を伴った.間質は浮腫性,好酸性で,出血,炎症性細胞が混在していた.腫瘍細胞は濃い小型の核を有する細胞と淡い大型の核を有する細胞の2群に識別され,一部では明らかに悪性変化を示した.(3)組織化学的にsuccinic dehydrogenase,acid phosphatase活性が陽性であった.(4)電顕下で,腫瘍細胞はdesmosomeを有する上皮性細胞の性格を有し,clear cellとdark cellに識別され,その一部は筋上皮細胞様であった.数十年にわたり徐々に増大し,一部悪性変化を示した極めてまれな症例といえよう.
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© 1987 日本皮膚科学会
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