日本皮膚科学会雑誌
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難病申請書類に基づく東京都における汎発性強皮症患者疫学調査
竹原 和彦五十嵐 健森 俊二
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1988 年 98 巻 14 号 p. 1475-

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抄録

東京都衛生局医療福祉部特殊病対策課の御協力を得て,東京都における汎発性強皮症患者の実態を明らかにすることを目的とし,東京都における汎発性強皮症認定患者の「難病治療患者調査票」に基づく疫学調査を行った.昭和61年度に計599人の患者が汎発性強皮症として認定されており,東京都とその他の他域での患者の頻度がほぼ同じとし,東京都と同一の診断基準によると全国では期待値として6,158人の認定患者が存在することが推定された.男女比は1:12で40~59歳が全体の60%を占め,過半数が大学病院を受診していた.約40%が副腎皮質ホルモンを投与されているのに対し,ペニシラミン投与は10%にとどまった.

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© 1988 日本皮膚科学会
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