ウェットスーツの着用が低水温下 (水温16-18℃) でのオープンウォータースイミング (OWS) 中の体温にどのような影響を及ぼすかは明らかではない.本研究では,①OWSスイマーの皮膚温度感覚特性および②ウェットスーツ着用がOWS競技中の深部体温に及ぼす影響を検討した.実験①では,OWS選手8名 (OWS群) および健常成人15名 (Control群) において皮膚温冷覚を測定し,OWS群でControl群よりも冷感受性が鈍い傾向にあった (P = 0.075).実験②では,OWS選手4名において低水温下 (水温15-16℃) におけるOWS中の深部体温をウェットスーツの着用の有無で比較し,OWS中の深部体温はウェットスーツ着用時に高かった (P = 0.046).これらの結果から,OWS選手は寒冷に強い傾向があり,ウェットスーツの着用により低水温下でのOWS中の深部体温低下を防ぐことができることが示唆された.