デサントスポーツ科学
Online ISSN : 2758-4429
Print ISSN : 0285-5739
研究論文
衝撃吸収材を目指したキトサン誘導体による新規高分子材料創製
網代 広治
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2026 年 47 巻 p. 54-61

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抄録

本研究では,キトサン (CS) と修飾ポリカーボネート系共重合体PTMCをブレンドすることで,新規の柔軟性と生分解性を備えた高分子材料を開発した.PTMCにはポリオールとして機能する N-メチル-D-グルカミンをグラフト化し,水素結合の強化を目的としたPTTG (poly (TMC-co-TMC-glucamine) ) を合成した.CSとPTTGのブレンド膜は溶媒キャスティング法で作製され,FT-IRおよびTGAによる評価により,波数のシフトやT10の低下が確認され,化学構造および熱安定性の変化が示唆された.力学的性能では,CS75PTTG25の組成において引張強度が16.0±2.6 MPaに向上し,柔軟性も最大55.9±6.6 MPaまで改善された.これらの特性向上のメカニズムについても詳細に検討されている.得られたCS/PTTGブレンド膜は,生分解性と優れた機械的特性を両立し,環境対応型包装材や医療用素材,衝撃吸収材など多用途への展開が期待される.

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© 公益財団法人 石本記念デサントスポーツ科学振興財団
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