抄録
本研究では「総合的な学習の時間の指導法」において、受講者が探究学習の過程の「整理・分析」・「まとめ・表現」に関するイメージを共有化することが難しいという課題に着目した。この課題に対応する脱出ゲーム教材「終わらない展示作業からの脱出」を開発し、評価のための実践を「総合的な学習の時間の指導法」の授業で行った。その結果、本教材は座学による学習よりも「整理・分析」・「まとめ・表現」をイメージできるという受講者の自己評価を高め、これらの探究学習の過程に該当する活動の具体的なイメージの共有化を進める効果があることが分かった。