抄録
近年、デジタルゲームを取り巻く状況は変化を続けており、従来ゲームをする必要性のなかった 人々が潜在的なゲームプレイヤーとして認識され、無自覚に「ゲーム」との接触機会を持つことになっ てきている。このような状況にあって、適切かつ上手にゲームと付き合っていく力が求められている。 本稿では、この「ゲームとの付き合い方」を「ゲームリテラシー」と操作的に定義し、ゲーム開発者の 視点からどのように考えられているかを明らかにした上で、それを測定可能な尺度の作成を試みた。そ の結果、「ゲームリテラシー尺度」と「ゲーム関連パーソナリティ尺度」の 2 つの尺度を構成し、信頼 性と妥当性の検討した上で、尺度の有用性について考察した。