抄録
『ゲームメカニクス大全』はボードゲームのメカニクスのパターン集である。筆者らは、ここに記されたパターン間の参照に注目し、パターン・ランゲージの構築を試みた。まず、グラフ構造のネットワーク分析によりカテゴリ (対象書籍においては章) の中心性を確認した。次に、中心性の高いカテゴリを中心に、パターンに見られる親子関係を抽出した。さらに、同時に使われるパターンのネットワークについても分析した。これらの結果をパターン記述にフィードバックすることで、パターン間の関連がより分かりやすくなり、パターン・ランゲージが構築できる。