抄録
男女の空間認識能力についての調査をすると、性差が認められることが多い。一方で、性差は訓練によって減少しうる可能性もある。英米ではアクションゲームを一日1時間以上定期的にプレイすることで視覚認知力における性差が減少/排除されることが報告されている。しかし、日本では同目的の実証実験は見うけられない。そのため、今回は日本の被験者を対象に、ゲームプレイにより、その性差が減少するのかを実験群と統制群を設置し心的回転テストを用いて確認していく。結果、ゲームプレイによって心的回転機能に有意な差は見られなかったが、その影響の可能性を示すものとなった。