抄録
これから到来するsociety5.0(超スマート社会)を迎えるにあたり,若者は,これまで以上に「生」と「死」を見つめる心を養う必要がある。死の体験をしなくても演劇や映画などの作品を通して表象された死から死生観が養われることがあるように,「死」や「喪失」を物語の核としたゲームが青少年を対象とした「死への準備教育」に有用である可能性が海外では報告されている。そこで,本研究では,「死」をテーマにしたノベルゲームを開発し,実施した。その結果,体験者から「意外にも没入して驚いた」などの感想が得られた。本発表では開発したノベルゲーム「運命の出会いと別れ」と体験者の感想について報告する。