抄録
近年、Unity や Unreal Engine などのゲームエンジンと呼ばれるゲームを制作するために必要な機能やプログラム、素材などを提供してくれる環境が発展している。これに伴い、誰でも簡単に効率が良く高品質なゲーム開発を行えるような環境が整ってきた。しかし、ゲーム制作で制作する物量や、そこに必要となる時間の見通しが難しい。そこで本研究では主に開発経験の少ないゲーム制作者を対象に、企画制作段階で必要な制作物の把握・可視化を可能とするシステムを開発した。評価実験の結果、必要な制作物の把握を可能にするガントチャートの「作成時間」、「作成難易度」において有意な差が得られた。また、「新しい開発項目の発見」、「使い心地」、「開発システム内の設問内容」に関しても良い評価が得られた。