抄録
近年、VR 技術の発展により教育分野での活用可能性が議論されている。一方で、学校現場におけるVR、特にHMD の導入に関する議論は、十分に進んでいるとは言い難い。そこで本研究では、その要因の一つとして教員のVRに関する知識や体験が不足している可能性に着目し、教員研修の実践を行った。 研修は、VR やHMD に専門的な知見をもつMeta 日本法人の協力のもと、デザイン・実践した。 小・中・高等学校教員101 名を対象に、VR 体験およびディスカッションを含む研修を実施し、研修後にアンケート調査を行った。 その結果、研修を通して多くの教員がVR の教育的特徴について関心を持つことができ、授業での活用を具体的に想像できたことが示唆された。また、コストやインフラ整備への懸念など、VR を学校現場で活用していく上での課題も示された。アンケート分析の精緻化・明らかになった研修の課題を解決することが、今後の課題となる。