主催: 日本デジタルゲーム学会
会議名: 日本デジタルゲーム学会 夏季研究発表大会
回次: 11
開催地: オンライン
開催日: 2022/09/04
本セッションは、ゲームへの没入感を心理学・教育学・哲学といった視点から分析し、没入感を肯定的に捉える可能性を探求する。また、ゲームとしてデジタルゲームだけでなくアナログゲームも視野に入れて考えていく。まず心理学の観点からは、個人のゲームへの没入感の程度を測定できる心理尺度として活用されているGEQ(Game EngagementQuestionnaire) 日本語版を使用した研究例を取り上げ、没入感について考察する。次に教育学とゲームデザインの観点から、没入感とシリアスゲームの概念を検討する。多くのシリアスゲームは、アクティビティの楽しさだけでプレイヤーを惹きつけるに十分であると想定しているが、それは妥当なのかを検討し、学習の場において没入感の概念がどのように推進されうるか考察する。最後に、教育実践の経験をもとに、日本人学習者の語学の授業におけるアナログゲーム使用の具体的な側面について考察する。