日本デジタルゲーム学会 夏季研究発表大会 予稿集
Online ISSN : 2758-4801
2023 夏季研究発表大会
会議情報

ゲーム開発(2)(セッション2)
プログラミング言語タイピングゲームにおける打鍵とコード理解の相関分析
*中田 豊久*三浦 元喜
著者情報
会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 29-34

詳細
抄録
本研究では,プログラムのタイピングゲームにおけるタイプしたキーとその時刻といった打鍵情報から,打っている プログラムを理解して打っているのかどうかを判定するための特徴について分析した.その結果,(1)タイピングゲーム中 の平均タイピング速度によって理解している/していないを分離する場合は約 7 割の精度で分離できる,(2)打つキーの間 隔を個人ごとに 0 から 1 に正規化した相対的間隔時間を用いて機械学習モデルを作成すると約 8 割の精度で分類でき る,(3)機械学習が発見した特徴はプログラムを理解している人は改行を打つのが他のキーに比べて相対的に遅い,とい うことが分かった.これらの特徴は,プログラムに対する理解が増えるにつれて現れる特徴なのか,それともその人の本来 持っている特性のようなものなのかさらに分析したところ,プログラムの授業の開始時点から現れる特徴であることから,プ ログラミングに関する素養のようなものが打鍵に影響を与えていることが示唆された.
著者関連情報
© 2023 日本デジタルゲーム学会
前の記事 次の記事
feedback
Top