抄録
本研究は、弱視訓練における社会的・音声的刺激が脳活動に及ぼす影響を近赤外分光法(NIRS)で検討した。健常青年4 名を対象に、単独実施、複数人実施(会話なし)、複数人実施(会話あり)の3 条件でゲーム課題を行い、前頭部と後頭部のoxy-Hb 動態を比較した。単独実施、複数人実施(会話なし)、複数人実施(会話あり)のすべての条件で後頭部に有意な賦活が認められたが、会話あり条件では単独実施の約1.78 倍と顕著であった。前頭部では、単独実施および複数人実施(会話あり)で有意な賦活が認められた。本結果は、弱視訓練に社会的交流や発話を組み込むことで、視覚野および前頭前野の賦活を促し、訓練効果や継続性の向上に資する可能性が示唆された。