抄録
近年、デジタルゲームの長時間プレイに伴う眼精疲労といった視機能への影響が懸念されている。特に、格闘型アクションゲームは視覚負荷が高く、調節機能に大きな影響を及ぼす可能性がある。本研究では、ゲームプレイ中に近用レンズを装用することで調節刺激を遮断し、視機能への影響を軽減できるかを検討した。被験者は、近用レンズ装用条件と非装用条件の下、1 時間の格闘型アクションゲームをプレイし、屈折値、調節力、瞳孔径などの視覚反応を比較した。その結果、非装用時には近視化傾向および調節力の増大が認められたが、装用時にはそれらの変化が抑制された。また、瞳孔径においては装用時に縮瞳、非装用時に散瞳が認められた。これらの結果は、近用レンズの装用が眼精疲労の軽減に有用である可能性を示しており、デジタルゲームにおける視環境の調整の必要性が示唆された。