日本デジタルゲーム学会 夏季研究発表大会 予稿集
Online ISSN : 2758-4801
2026 夏季研究発表大会
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中国・アジア
コスモポリタン・ファンタジー
データベース・ファンタジーの構造的対抗概念として
*エスカンド ジェシ
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 205-210

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抄録
本稿は、『原神』『鳴潮』等の中国製フラッグシップゲームに見られる第二世界構築の様式を「コスモポリタン・ファンタジー」として概念化する予備的考察である。日本のデータベース・ファンタジーが異文化的記号を出自の忘却とともに無標の欧州世界へ吸収するのに対し、この様式は文化圏の判読可能な陳列と、中華を軸とする宇宙論的秩序の標示を特徴とする。本稿はまず、(1)判読可能な文化的カルク、(2)中華を軸とする宇宙論的秩序の標示、(3)段階的な表象粒度、(4)構成的な旅人型主人公、(5)西洋古典語彙化、の五つの特徴を記述する。次いで、三言語間のローカライズ非対称性、『時之歌 Project』、『モンスターハンターライズ』『幻想水滸伝』の事例を通じて、これらが一様な条件ではなく一部は下位類型ないし特定事例に固有であることを示し、(1)(2)を核とする作業的定義に至る。あわせてこの様式が構造的様式であり、データベース・ファンタジーの構造的対抗概念であることを示唆し、両者を再記号過程の二つの経済として対比する。
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