抄録
本研究は、ゲーム説明書研究の基礎データ整備を目的に、説明書の「総ページ面積」の量的変遷を探索的に分析した。その結果、紙製の説明書は2000年代半ばまで約20年間拡大を続け、2005年前後をピークに2010年代前半から急速に縮小したことが明らかとなった。また、説明書の電子化は、2014 年以降のゲームハードの世代交代に伴い急速に進んだ可能性が示された。さらに、紙の説明書の総ページ面積は、ゲームプレイジャンルごとの差異が顕著に見られ、説明書の大型化は説明書が担う役割の多様化と関係していた可能性が示唆された。最終的に、説明書規模の変化要因として、ゲーム機能や操作体系の複雑化、世界観補完、機能移転の3つの仮説が提示された。