道南医学会ジャーナル
Online ISSN : 2433-667X
初診時にCRPが陰性であった骨盤内炎症性疾患の3例
佐藤 賢一郎福島 安義
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2019 年 2 巻 1 号 p. 69-76

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抄録
初診時にCRPの上昇を認めず,1例では白血球の増多も認めなかった骨盤内炎症性疾患の3例を経験した。CRPと白血球,好中球分画には炎症開始後から上昇を示すまでに時間差が存在することが知られているが,骨盤内炎症性疾患で腹痛を発症してからでもCRP陰性例が認められ,白血球の上昇を認めない例も存在する。今回の3例中全例で好中球分画の上昇は認められており,骨盤内炎症性疾患の付加診断基準に好中球分画の上昇を加えることを検討すべきであると思われた。
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© 2019 道南医学会
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