2025 年 8 巻 1 号 p. 52-54
【はじめに】ナラティブの場を設けることで、自分たちのありたい姿や看護師像を描くことに繋がるのか検証したいと考え、本研究に取り組むことにした【対象】病棟看護師22名【方法】看護管理職(師長・副師長)2名、特定行為看護師1名、2年目看護師1名を語り手とし、ナラティブの場を4回設けた後、病棟看護師に質問紙調査を実施【データ分析方法】ナラティブの場について質問ごとに5段階評価で回答を求めて得点化し、集計。各質問に対して自由記載とし、カテゴリーごとに分類【結果】1.ナラティブの場で自分の中に気づきや発見があったかでは「そうである」63.6%。2.ナラティブの場が自己の看護に対する考えを見直すことにつながると思うかでは「そうである」63.6%。3.自分の目指す看護の姿やあり方で悩んだことがあるかでは「そうである」54.5%。4.ナラティブの場で自分の目指す看護の姿を描くことができそうかでは「ややそうである」50%。5.ナラティブの場は病棟看護師の今後の看護に変化をもたらすと思うかでは「そうである」54.5%。【考察】病棟看護師は自己の目指す看護の姿やあり方に悩んだ経験があり、ナラティブの場で他者の看護体験を聴いて語り合うことで、自分の目指す看護の姿を描くきっかけになることがわかった。今回のナラティブの場では自分の目指す看護のあり方や将来の在りたい看護師像を明確に描くまでには至らなかったが、ナラティブの場は、今後の看護師像を描くきっかけになることが分かった。また、管理職や特定行為看護師を語り手としたことで、新たな看護分野への興味と感心を持たせることができ、将来のありたい看護師像を描くための一助とすることができたのではないかと考える。