Dental Materials Journal
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35%HEMA水溶液による瞬間的な前処理と5種の市販bonding agentの併用について
伊藤 和雄和久本 貞雄
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1987 年 6 巻 1 号 p. 28-31,120

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抄録
35%HEMA水溶液によって数秒間歯質を前処理することが象牙質とレジン材料の適合性にいかなる影響を及ぼすかを検討するために,象牙質円柱窩洞内でのwall-to-wall contraction gapを比較計測した。本研究で用いた5種類の市販bonding agentは,1種の例外(Pyrofil Light Bond)を除き,35%HEMA水溶液によって瞬間的に歯面を前処理することにより,辺縁適合性は有意に改善した。したがって,市販bonding agentを適用するに先立ち,窩壁をHEMAにより前処理することが推奨される。
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© 日本歯科理工学会
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