抄録
金合金およびニッケルクロム合金(金合金を線爆溶射した試料と溶射しない試料)を用いて,オペーク陶材を焼成した試料の色調を比較した。
オペーク陶材を焼成することによって下地金属の色を効果的に遮断するという見地から,金合金および金合金を溶射したニッケルクロム合金は,溶射をしていないニッケルクロム合金より下地金属として優れていた。金合金と溶射合金の色の類似性についても明かである。結論として,金合金とニッケルクロム合金の長所を合わせ持つ線爆溶射法の応用は陶材焼付金属冠の優れた下地金属を作るために非常に有効であるごとが明かである。