2012 年 22 巻 p. 105-118
センター試験を受験する高校新卒者中の国公立大学の受験者は, 少子化傾向が顕著になる中でも20万人水準で経年的に安定した中核受験者層を形成していた。この中核的な受験者層に着目しながら, 高校新卒のセ試志願者の大学出願先の年次推移を分析した。中核受験者に関しては地域移動の観点から自県・他県への出願先別に整理した。さらに本報告では, 私立大学単独出願, 大学非出願, 未受験についてもまとめた。その上で, 地域ごとに固有の特徴を明らかにするため, 都道府県別の出願状況の年次推移の特徴を分析して類型化した。