2013 年 23 巻 p. 103-111
大学経営および入学者の質の担保の両側面からみたとき, 18歳人口の減少は大きな問題となる要素である。本研究では, 佐賀大学を事例に, 18歳人口の減少がもたらす入試の現状について, 「平成以降の入学者選抜と志願者の動き」, 「18歳人口の減少と将来予想」, 「競争倍率と入学者の実態」という3つの観点からアプローチした。分析の結果得られた視点は, 各大学が直面している課題点とも共通部分が多いかと思われる。将来的に18歳人口の減少が自明である中, どのように入試戦略を検討していくかについて議論するための1つの論点としたい。