本研究は,東日本大震災の被災地に立地する高等学校の進路動向への震災の影響を考察するものである。震災後,継続して,高等学校進路指導担当教員を直接インタビューすることで調査した結果,震災後5年を経ても,仮設住宅から通学する生徒や,地域を含めて経済状況が悪く進学のための経済的な支援を求める生徒・保護者や,当初の進路予定を変えざるを得なかった生徒等の存在が看取された。また,復興が遅れるほど,生徒数を減少させ,募集休止になった高校もあり,東日本大震災の被災地の高等学校への影響は収束されておらず,諸支援策を継続させる必要性があることが明確になった。