大学入試研究ジャーナル
Online ISSN : 2187-6762
Print ISSN : 1348-2629
ISSN-L : 1348-2629
段階別表示の導入に伴う合否入れ替わりに関する一考察
林 篤裕高木 繁
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 28 巻 p. 177-180

詳細
抄録

先の中教審答申に盛り込まれている大学入学者選抜の改革に関する部分の内,試験結果の表示方法に関しては得点の段階別表示が提言されている。この方法と従来からの素点による表示とで,どのような点に相違があるのかを実データに準じて加工した人工データを用いて検討した。国公立大学では大学入試センター試験と個別学力試験の2つの試験成績を総合的に判断して合格者を決めていることから,これを一般化して2つの試験群において段階別表示を行った際の合否入れ替わりの発生状況等を議論した。その結果,2つの試験群の相関係数の変化に関して段階別表示の粒度を荒くするに従って漸減することが確認できた。しかし,割合に基づく段階別表示の場合は,段階の境界付近に付置する受験者が欠席者の人数に影響されて隣接する段階に遷移することが判った。

著者関連情報
© 2018 独立行政法人大学入試センター
前の記事 次の記事
feedback
Top