大学入試研究ジャーナル
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AO・推薦入試を見据えた文系パフォーマンス評価
――パフォーマンス課題「未来の時間割」の実践とコミュニケーション力の評価の分析――
中切 正人橋本 康弘宮下 伊吉大久保 貢
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2019 年 29 巻 p. 85-90

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抄録

本研究は,文系のパフォーマンス評価を国立大学のAO・推薦入試に活用して汎用的な選抜・評価方法の確立を目指す実証的研究である。高校生のグループワークによるパフォーマンス課題「2050年の未来の時間割」を導入した授業を開発し,そこで測定される情報収集力・高次の思考力・コミュニケーション力の構成要素とその評価規準を示した。そして,授業中の高校生の活動がコミュニケーション力の評価基準(ルーブリックで提示)に基づいて評価された。授業後,評価者により測定方法とルーブリックが評価され,報告者が評価結果を分析したところ,ある程度の信頼性と妥当性が検証された構成要素と,再検討が必要な構成要素が明らかになった。

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© 2019 独立行政法人大学入試センター
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