2022 年 32 巻 p. 244-250
知識基盤社会への学びの転換が進み,大学教育においても,アクティブラーニングの導入が進んでいる。2018年度に新しい学習指導要領が発表され,様々な探究科目の導入が進んでいる。それぞれの段階で能動的学習へと教育改革が進む中,それらをどう接続するかという教育接続改革についての議論が盛んに行われている。高大接続改革が進む中,大学入試改革においては,探究学習を評価し,入試へとつなげることは重要な課題である。金沢大学では,入試改革の中に位置付けられる高大接続ラウンドテーブルを実施し,様々な高大接続プログラムと同様のレポートにて評価を行なっている。この評価を分析することで,知識伝搬型の講義形式のプログラムと,探求活動型のラウンドテーブルとを同じ指標のもとで評価可能であることを明らかにした。