2022 年 32 巻 p. 297-304
本稿では,オンラインでの入試関連情報の探索行動やTwitter上の大学に関する情報について調査を行った。また,Twitterの大学アカウントによる情報伝達の有効性について検討した。その結果,大学や受験に関して,Twitter上で情報伝達されていることが明らかとなった。一方,内容面では雑談が中心で,受験への影響は大きくないと考えられることが示唆された。また,入試広報でのTwitterの利用は低コストだが,利用していない大学が多いことが明らかとなった。高校生,受験生がTwitter等を利用していることを踏まえ,ウェブに蓄積されたデータの入試広報や研究への応用可能性を論じた。