大学入試研究ジャーナル
Online ISSN : 2187-6762
Print ISSN : 1348-2629
ISSN-L : 1348-2629
多面的・総合的入学者選抜の効果検証
――卒業年度の学生・教員双方の追跡調査の分析――
井ノ上 憲司山下 仁司大友 弘子川嶋 太津夫
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 32 巻 p. 56-61

詳細
抄録

大阪大学では2017年度入学者選抜より後期日程の募集を停止し,全学的なAO・推薦入試(現総合型選抜・学校推薦型選抜)を開始した。本研究は,この変更から第1 期目の入学者が2020年度4年次になったことから,AO・推薦入試入学者(悉皆)と一般入試の入学者(抽出)に対し追跡調査を行い,その結果から多面的・総合的評価による入試の効果の検証を行ったものである。今回新たに行った指導教員による評価に加え,GPA,入学時アンケートを統合的に扱い,特に本学の教員の強い関心事である研究者の素養(研究への主体性や学問意欲)に着目し分析した。その結果,一般入試の入学者に比べ,AO・推薦入試の入学者の方が研究志向の項目で高いことがわかった。また,教員の評価と学生の評価を比較したところ,能力についての質問では総じて,学生のほうが厳しい(低い)評価を行っていることがわかった。

著者関連情報
© 2022 独立行政法人大学入試センター
前の記事 次の記事
feedback
Top