2022 年 32 巻 p. 69-76
本研究では,東北大学志望を促進する要因を明らかにするために,令和2年度入学者全員に実施された「新入学者アンケート」を新たな視点から分析した。受験理由の自由記述に対するテキストマイニングからは,「研究」と「自分」が重要なキーワードであること,性別,出身地域,学部の文理別,選抜の種類によって重視する要素が異なることが示唆された。また,受験に際して重視する相談相手を分析した結果,母親と進路指導の先生が重要な役割を果たしていることが明らかになった。以上に基づき,どのような情報を誰に訴求するかを中心に今後の広報活動のあり方を考察した。