2022 年 32 巻 p. 77-83
信州大学では,2019(平成31)年度入試より,本学入試広報活動の成果を検証することや志願者動向を調査することを目的として,インターネット出願時アンケートを実施している。本アンケート結果を用いた分析として,これまで「出願大学決定における高校教員の影響」に注目してきた。本研究では,より俯瞰的な分析として志願者(未入学者+入学者)と入学者間の回答の差異について調査し,本アンケート導入の効果を検証する。結果として,多くの項目で両者に大きな違いは見られなかったものの,「本学の情報を得るために利用したもの」という点で違いが見られたことから,本アンケートの導入に一定の効果があることを確認した。