留学生の大学進学を規定する要因に関する研究は数多く行われてきたが,留学生の留学先選択プロセス,特に留学先決定がどのようになされているのか,ということは検証されていない。本研究では,留学生の留学先決定について,文化資本,社会資本,経済資本に着目し,インタビュー調査から明らかにする。インタビュー調査は,2021年4月もしくは9月に海外の高校から国立A,私立B,C,D に直接入学した学部26 名を対象に実施した。分析結果から,両親が留学経験や,海外での仕事経験を有していると,また先生による働きかけや,友人による推薦も影響を及ぼしていた。さらに日本語学習歴の有無が日本という非英語圏の大学に進学する場合は特に強い効果を与えていた。