2024 年 34 巻 p. 211-217
本稿は,高校の学校歴(出身高校の属性),高校成績,大学成績を取り上げ,これらの関係性を検証した。検証では,2010 年から 2019 年に標準的な地方私立大学を卒業した 10,482 人を対象とし,以下 3 つの知見を明らかにした。①高校ランクと高校成績との間には負の相関関係が存在すること,②大学成績に対して,高校ランクと高校成績がともに影響を及ぼしていること,そして③その中でも高校成績の方が大学成績への影響がより強いことである。これらの検証を通じて,大学成績の規定要因として,高校成績の重要性が再確認された点は,今後の大学入試改革における新たな議論の契機を提供するものとなりうると考える。