日本環境感染学会誌
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報告
電子カルテ(感染管理支援)システムを応用した効率的な血培陽性ラウンド
小口 正義濵 愛子小口 はるみ田中 文石井 有紀柴田 龍一宮崎 雄紀依田 祐介井川 正樹藤森 洋子蜂谷 勤
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2018 年 33 巻 2 号 p. 67-74

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抄録

感染症治療において血培陽性は生命予後に影響を与えるため,治療方針の検討は速い対応が求められる.血液培養からMRSAおよびカンジダが検出された当日に,ICTメンバーによる血培陽性ラウンドを実施している.そのためICTメンバーが効率良く要点を絞った血培陽性ラウンドが可能となるように,MRSA・カンジダ血培陽性時のチェックリストを作成し,感染情報や抗菌薬の選択等について感染管理支援システムに反映させ情報共有している.またラウンド前に多くの時間がかかっていた検査値の変化,抗菌薬の使用歴などの患者基本情報の収集をIT化により簡潔に自動集約させ効率化を図った.「MRSA血症」,「カンジダ血症」チェックリストは「抗MRSA薬使用の手引き」,「深在性真菌症の診断・治療ガイドライン」の各チェックリストから引用し電子カルテ内に取り込んだ.診断・治療に関する項目,リスク因子等はチェック又は選択式とした.効率化を図ることで,短い時間でラウンドを実施することができ,タイムリーにICTメンバーが集まりやすくなった.ラウンド内容のチェックリスト化は速やかに,もれなくチェック可能となり電子カルテ内にラウンド結果をそのまま表示することで担当医師への伝達,情報共有や必要な対策が早期に実施可能となった.

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© 2018 一般社団法人 日本環境感染学会
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