2024 年 34 巻 p. 31-37
本研究では,CBT の「ヒント問題」に対する受験者の捉え方,特に,「ヒント機能が適する試験タイプに対する受験者の認識」及び「ヒント機能の利用がもたらす受験者の葛藤状況に関する認識」に注目し,選抜試験における活用可能性について検討した。具体的には,ヒント機能付きプロトタイプを開発し,大学生を対象に,プロトタイプの操作実験を行い,ヒント問題に対する認識調査を実施した結果,最も受験者が関心を寄せる部分は,「適切なヒントが得られるかどうか」という点であった。また,試験タイプとしては,「教科・科目型」の方が「総合問題型」よりも妥当な方法だと認識される傾向があり,解答を求める形式としては,「記述式」よりも「一意に定まる正答」の方が受け入れられやすいことが示された。