2025 年 35 巻 p. 209-216
コロナ禍では大学の教育が一部機能不全に陥っただけではなく,学生生活自体が成立しない状況が続いた。この状況下での学修状況を精査することは,多様な選抜体系や学部教育のあり方にも示唆を与えると考えられる。本稿では総合型選抜入学者を中心に,一般選抜,学校推薦型選抜,国際バカロレア選抜の学生,さらには学生の在籍する研究室の指導教員に対してアンケートとヒアリングを実施し,選抜方法と学生の学び状況及び環境との関係について調査した。その結果,学生の動機づけと学力が相補的な関係になっていると同時に,多様な学生に適した学修環境を整えることの重要性が示された。