抄録
背景:新型コロナウイルス感染拡大は人々の生活様式に大きく影響しており、研究者においても研究活動自粛などの影響を及ぼしている。一方で、新型コロナウイルス感染症、および感染拡大している環境そのものが次世代以降に与える影響については、日本DOHaD学会全体として取り組むべき喫緊の課題であると言える。DOHaD研究が、新型コロナウイルス感染拡大によりどのような影響を受け、今後どのように立ち向かうべきなのかを探ることを目的とし、以下のごとくアンケート調査を行った。
方法:第31 回日本 DOHaD 学会寺子屋研究会(オンライン開催)において、視聴者を対象にZoomの拡張機能を利用した選択式アンケート調査を行った。
結果:有効回答数は、研究会の参加者72名のうちの48名(67%)であった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、研究活動に何らかの制限を受けていた研究者は、46名(96%)であった。新型コロナウイルス感染症関連の研究を行っている研究者は、18名(37%)であった。日本DOHaD学会が新型コロナウイルス感染症関連の研究に取り組むべき、あるいは、支援すべきと考えている研究者は40名(83%)であった。
結論:新型コロナウイルス感染拡大がDOHaD関連研究の現場にどのような影響があり、現在どのように立ち向かっており、そして、今後どのように立ち向かうべきなのかについて明らかにした。多くのDOHaD研究者が研究活動制限などの影響を受けながら、一部の研究者は新型コロナウイルス感染関連の研究を行う準備を進めていた。本アンケートに回答したDOHaD研究者の大半が、日本DOHaD学会による研究の立ち上げや支援を強く望んでおり、今後の活動が期待される。