抄録
嚥下圧検査は,咽頭収縮力や食道入口部の弛緩状態を圧力の変化として評価することができるため,嚥下障害の病態の把握に非常に有効である.咽頭収縮力と食道入口部の弛緩状態を評価できる嚥下圧検査は,食道入口部の開大不全の原因を明らかにできる有用な検査法である.近年では高解像度マノメトリー(HRM:high resolution manometry)
が開発され,全周性の36 個の圧センサーが1cm ごとに配置されていることから,1回の嚥下で嚥下圧動態を詳細に評価できるようになった.本稿では,HRM を活用した嚥下圧検査の手法を紹介し,リハビリテーション手技の効果を検証したわれわれの研究成果をもとにHRM のアプローチ方法について述べる.