生物環境調節
Online ISSN : 2185-1018
Print ISSN : 0582-4087
ISSN-L : 0582-4087
土壌の熱処理時における土壌温度の実態と処理効果
高木 康至草刈 真一金関 四郎
著者情報
ジャーナル フリー

1972 年 10 巻 4 号 p. 154-159

詳細
抄録
ワグナーポット (1/5000a) に満たした土壌をオートクレープにより, 115℃で加熱処理したときの土壌温度の実態と, 熱処理による滅菌効果を調べた.熱はポットの外部から中心部に向って伝導し, 中央部の土壌温度は100分間の継続処理により100℃に到達した.また, ポット中央部の土壌温度が約70℃以下の時点でオートクレープ処理を停止した場合, ポット中央部の土壌温度はひき続き上昇するが, ポット中央部の土壌温度が100℃以上の時点で加熱を停止すると, 中央部の土壌温度はほとんど上昇せず徐々に下降する.ポット中央部土壌中の糸状菌は30分間の処理で, タバコモザイクウイルスは60分間の処理で, またバクテリアは132分間の処理でそれぞれ死滅した.
著者関連情報
© 日本生物環境工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top