生物環境調節
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自己反応制御方式による環境条件の自動制御
相見 霊三花見 至晃
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1973 年 11 巻 2 号 p. 65-68

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抄録
生体の反応自体を, 調節指示計を経て, 環境調節装置の制御回路にフィードバックすれば, 設定した反応条件に適合する環境条件を自動的に作り出すことができるはずである.この方式を自己反応制御方式と呼ぶ.いま, この方法によってイネの葉を2.28mm/hrの速度で生長させる温度を作り出してみた.その結果はFig.2の如くで, 29℃という温度が解答として得られた.この温度は, 従来一般に行なわれている方法, すなわち, 初めに温度一生長曲線を求め, その図上から2.28mm/hrの生長速度に相当する温度条件を求めた結果とまったく一致した.
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© 日本生物環境工学会
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