1975 年 13 巻 2 号 p. 55-64
1) ベンジルアデニン (BA) 処理によって地上部の相対重量は増加し根部では減少した.水ストレス条件下では, 根部の相対重量は低濃度処理で減少せず, 高濃度処理で減少した.
2) 水ストレスによって子葉は速やかに老化したが, カイネチン処理で抑えられた.
3) 本葉が肉眼的に認められないごく若い植物では, 水ストレスによる老化は認められなかった.
4) 根部切除により子葉の老化は促進されたが, この現象はカイネチン処理によって抑えられた.
5) 子葉および根部からの抽出液中のサイトカイニン活性は水ストレスによって低下した.