生物環境調節
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畝の温水加温に関する研究I
定常状態での温度分布を求めるための熱伝達率について
伊藤 実
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1975 年 13 巻 4 号 p. 123-131

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抄録
畝内にヒーティングパイプを埋設して土壌温度環境を調節することが各地で広まっている.本研究では畝内加温による土壌温度分布を算出する基礎として, 畝表面の熱伝達率を無次元化した値HTFについて考察し, つぎのような結論をえた.
1) 畝表面でのHTFは熱伝達現象の総和であり, その値に一つの傾向, すなわち畝側中央部, 畝側端部, 畝頂および畝間表面のHTFの値は約3: 3/2: 1になっている.
2) 熱伝達現象を区分して, それぞれのHTFを求めた.その結果, 自然対流に比し, 放射伝熱が大きい.
3) 畝内温度分布を求める数値計算から得られた畝頂のHTFは自然対流と放射伝熱によるHTFの和に近い.
4) 水分蒸発がHTFに大きく影響することから, 熱伝達に水分蒸発の項を加えなければならない.
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© 日本生物環境工学会
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